麻薬系鎮痛薬【フェンタネスト】

【フェンタネスト】

【商品名】フェンタネスト0.005%2ML1カン（FENTANYLCITRATE）一般名：クエン酸フェンタニル
【規制区分】劇薬麻薬指定医薬品
【効能効果】
１．全身麻酔，全身麻酔における鎮痛
２．局所麻酔における鎮痛の補助
３．激しい疼痛（術後疼痛，癌性疼痛など）に対する鎮痛
【用法用量】
激しい疼痛（術後疼痛，癌性疼痛など）に対する鎮痛：
〔静脈内投与の場合〕：フェンタネストとして０．０２～０．０４ｍＬ／ｋｇ（フェンタニルとして１～２μｇ／ｋｇ）を緩徐に静注後，フェンタネストとして０．０２～０．０４ｍＬ／ｋｇ／ｈ（フェンタニルとして１～２μｇ／ｋｇ／ｈ）の速さで点滴静注する。

【感想】
　私はモヒ水（モルヒネシロップ）が吐き気を感じるので嫌いでした。モルヒネが合わない人もいるのです。おかげてフェンタネストに8ヶ月もお世話になりました。
　基本のフェンタネストの持続量を最初は2.0→1.5→1.0→1.3ml/1hから0.3ml/1hに変えていきました。フェんタ持続ポンプ

DOSE（早送り）ボタンは2.0ml/1回で強い痛みを感じた時はバシッと押します。3分以内に痛みがひくのがわかります。また少なくしていくときも1.5→1.0→0.5ml/1回に変えました。しかし0.5ml/1回はDOSEを押しても変化を感じられない量でした。
　最初の頃は100ml/1日というすさまじい量を使っていました。看護婦さんは2mlのアンプルを50本注射器で吸って、それをポータブルポンプに取り付けてくれます。

「手間がかかるね」とねぎらうと、「こんな風に大量に使う人はいないですよ」と言われました。

　確かに末期の患者さんのペインクリニックに使われることはあっても、治療では使わないようです。またフェンタネストは「使いすぎると依存になる」といわれたけど。痛みから解放されたくて使うので、症状が改善したら使わなくなった。よく言われる覚せい剤とは違うと思う。（覚せい剤使ったことないのでわからないけど）
　後日先生から「4.0ml/1h使っても平気な患者さんがいるけどどう思う」と聞かれて、「私でも昏睡してしまう量ですね」と言ったら「そうだよね」と納得していました。先生も自分で試すわけにはいかないだろうからね。